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2008年08月01日

不当逮捕された2講員を支援する会≠ェ 多数の支援者集め抗議集会を開催

五月三十日 於・豊島区民センター
「事件を風化させてはならない」と

 創価学会員を再折伏したところ、相手が納得して退会を決意し、自らニセ本尊を破却(はきゃく)処分したにも拘(かか)わらず、それから半年近くも経(た)ってから、「住居不法侵入」「強要」「器物損壊」というあらぬ嫌疑、いきなり逮捕・勾留された二人の婦人法華講員、生田和子さんと伊藤奈津美さん――。
 これにより二人は、職を失い人間関係を破壊され、大きな被害を被(こうむ)ったが、ここまでしておいて結局は不起訴。だが、たとえ不起訴となっても、二人が被った被害が解消するわけではない。
 この異常極まる事件を風化させないために、「不当逮捕された生田さん伊藤さんを支援する会」は、不当逮捕に対する抗議集会を開き、この問題を広く社会に訴えていくことを表明した。

元公明党幹部やジャーナリストが登壇
警察・司法にも及ぶ学会の影響を示唆

 去る五月三十日、東京・豊島区民センターにおいて、「不当逮捕された生田さん伊藤さんを支援する会」(※以下、「支援する会」)による、不当逮捕に対する抗議集会が開かれた。
 この集会では、被害者である生田和子さん・伊藤奈津美さんのほか、「支援する会」代表の古谷球子氏、世話役の小川頼宣氏、「創価学会による被害者の会」代表の水口和夫氏、さらに、公明党を離党した元副幹事長で前参議院議員の福本潤一氏、ジャーナリストの乙骨正生氏、同じく段勲氏が登壇し、それぞれの見解を述べた。
 抗議集会は二部構成で行なわれ、前半は福本潤一氏ならびに乙骨正生氏による講演、それに続き「支援する会」代表の古谷球子氏から事件の経過報告があり、さらに被害者の一人である生田和子さんが逮捕当時の経緯(けいい)や勾留体験、現在の心境などを語った。
 まず福本氏の講演は「政治と宗教」がテーマ。自身の公明党議員時代の経験から、今回の不当逮捕が行なわれた時の、警視庁を管轄下に置く東京都の政治状況や、都議会第二党である公明党と警視庁との力関係≠踏まえれば、もし公明党の有力者から圧力≠かけられるようなことがあったとしたら、警視庁もこれに従わざるを得ないだろう、と指摘。
 また、氏が公明党(※当初は新進党)議員になったきっかけは、公明党からの依頼によるものではなく、創価学会のトップ幹部からの指示≠ノよるものだったが、立候補を表明する記者会見を行なうにあたって、表向きは、大学の先輩であった神崎武法からの勧(すす)めに応じたことにする、という口裏合わせ≠行なった事実や、創価学会には議員担当≠フ副会長がおり、議員はこの副会長に指導≠受けるよう指示されていることなどを暴露(ばくろ)、創価学会と公明党は支配・被支配≠フ関係にあることを指摘した。
 次に登壇した乙骨氏は「池田創価学会の人権問題」をテーマに講演。
 五月一日に創価学会を退会し、同十二日には創価学会などを相手に訴訟を起こした元公明党委員長・矢野絢也氏をはじめ、創価学会員による誹謗(ひぼう)ビラのバラ撒(ま)きで名誉を毀損(きそん)され、同じく創価学会などを訴えている妙観講講頭・大草一男氏、『聖教新聞』の紙上座談会で事実無根の誹謗中傷をされたことに対して訴訟を起こし、勝訴した、本山妙蓮寺塔中・本妙坊住職の樽澤道広尊師の例を挙(あ)げ、また、言論出版妨害事件・宮本共産党委員長宅盗聴事件などの過去の事例も引き合いに出して、創価学会は、自らを「人権を護(まも)る団体」だと標榜(ひょうぼう)するが、じつは人権侵害を犯しつつ、それを法廷で裁かれても機関紙は一切報じない、呆れ果てた隠蔽(いんぺい)体質の団体であることを指摘。
 さらに、公明党と、警察・検察との不可解な関係性について、乙骨氏自身も被害者である学会員K(NTTドコモ社員)による通話記録盗み出し事件に関する捜査の不明朗さや、東村山市議・朝木明代さんの怪死事件を担当した検察官の人事の不可解さについて言及。
 また、自民党衆議院議員の平沢勝栄氏が、かつてテレビ朝日の討論番組に出演した際に「創価学会・公明党は、交通違反のもみ消しどころか、刑事事件のもみ消しまで頼んでくる」と発言したことを紹介し、今回の不当逮捕の裏にも、一部週刊誌が報じたように、公明党の有力人物が介在したというのも、あながち不思議ではない、と指摘した。
 その上で、総体革命の恐怖、すなわち、宗教と、国家権力・行政権力・検察権力などとが一体になる危険性が、一つの形となって現われたのが今回の事件ではないのか、と指摘し、我々は、今後の事件の行方に重大な関心を払うと共に、今後二度と、こういう事件が起こらぬよう、政治や行政を厳しく監視していく必要がある、と訴えた。

浮き彫りになった学会・公明党の謀略体質
「泣き寝入りはせず!」今後も活動を展開

 集会後半では、乙骨正生氏と段勲氏、それに「支援する会」代表の古谷球子氏と小川頼宣氏、そしてもう一人の被害者である伊藤奈津美さんが加わってパネルディスカッションが行なわれた。
 その中で、被害者の一人である伊藤奈津美さんの口から直接、事件≠フ真相や逮捕時の様子、留置場内の模様が生々しく語られた。
 司会者からの「一番辛(つら)かったのは」という問いには、「入浴は五日に一回で、しかも十分間で洗髪から何から済ませねばならず、大変だった」と答え、また、筆記用具が無いため、書き残しておきたいことが残せなかったこと、外部と直接連絡を取ることができなかったことが辛かった、とも語った。
 パネラーの一人で、ジャーナリストの段勲氏は、自身が直接体験した、深夜、自宅に生卵が投げつけられるなどの執拗(しつよう)な嫌がらせの一部始終と、その犯人であった、役職を持った学会青年部員が逮捕されたときの模様を紹介。
 警察から動機を聞かれた学会員が「池田先生を批判したから許せなかった」と答え、さらに「自分は正しいことをしたのだから謝罪はしない」と答えていたことなど、「人権」「世界平和」を口にする団体に所属する者の本性――物事の善悪の判断さえつかなくなっている実態を明かした。
 一方、乙骨氏は、埼玉県所沢市の学会組織内に配布されていた「悪人撲滅(ぼくめつ)御祈念」なる紙について紹介。
 その紙には、日顕上人・山ア正友氏・竹入義勝氏・水島公正尊師・藤原行正氏・乙骨正生氏・段勲氏などのほか、法華講員の名も書かれている。会員にその撲滅を祈らせることで、会員の憎悪を掻き立て、その結果として、夜中に生卵を投げつけるような輩(やから)が生み出される、と指摘した。
 また、元都議の龍年光氏(故人)から聞いた話として、公明党都議が都内の某料亭を根城≠ノ、警視庁幹部に接待攻勢をかけていたこと、そして、何かあれば「ひとつよろしく」と声をかけられる関係作りに腐心していた、という裏話を披露(ひろう)し、公明党の最高幹部として、創価学会のために尽力してきた矢野氏が、今回の訴訟で真相を語り始めることに期待を示した。
 「支援する会」代表の古谷球子氏は、「支援する会」として、警視庁野方署並びにフジテレビに抗議に行ったときの模様を語り、また、今後の方針として、泣き寝入りはせず、言うべきことは言っていく、という考え方から、抗議集会の開催に加え、今後は署名活動を展開していくことを表明した。
 約一時間にわたったパネルディスカッションは、宗教弾圧にもつながりかねない今回の事件に鑑(かんが)み、信教の自由・思想信条の自由を護るためにも闘っていく必要があると同時に、宗教の問題は宗教の次元で争うべきであり、創価学会は、自ら権力の介入を求めるようなことをすると、将来的に自らの首を絞めることにつながることを自覚すべきである。また、民主主義を護るためにも、警察権力・司法権力には自戒を求めていかねばならない≠ニいう方向で意見集約がなされた。
 最後に、「抗議集会」の締(し)め括(くく)りとして、「創価学会による被害者の会」代表の水口和夫氏が壇上に立った。
 「支援する会」について水口氏は、どこから見ても普通の、一般的な婦人が手錠で繋(つな)がれた、これは、どうにか支援してあげなくてはいけないという、率直な気持ちから、小川氏・古谷氏が中心になって「支援する会」が立ち上げられた≠ニ説明。
 また、人は皆、宗教に縁を持って生活している。その中で、特定の宗教が権力と結びついて他を圧迫するような社会になれば、日本の一大事。何宗であれ、どのような団体であれ、それは許してはならない。今こそ立ち上がって、宗教のあるべき姿を世に示す活動をしていかなければならない。今日はその第一歩だ。今日、ここには日蓮正宗法華講の方ばかりでなく、他の宗教、中には創価学会の方もいらっしゃるだろうが、今回のこの事件を、「世間一般の目」で見ていただきたい≠ニ訴えた。
 さらに、「創価学会による被害者の会」のホームページには、これまで一日約三千件のアクセスがあった。それが、二人の事件のことを載(の)せてからは、多い日には五千件を超えるようになった。今は、一般の社会のほかにインターネットの社会がある。法治国家の中で起きてはならない不可思議なことが起きていることを、多方面のいろいろな方に伝え、協力し合っていきたい≠ニ訴えると共に、登壇者ばかりでなく、会場においでの多くの皆さんも、創価学会との軋轢(あつれき)を経験されていると思う。
 今回の事件を引き金に、安心して生活できる社会の正しい在り方というものを追及すべく、共々に頑張っていきたい≠ニ結んだ。
 こうして、二時間半弱にわたる抗議集会は盛況のうちに幕を閉じたが、この集会を通じて、池田大作が目指してきた「総体革命」(※創価学会員によって、立法・司法・行政のほか、経済面も押さえ、池田大作が日本を意のままに操ろうという計略)が、ほぼ現実となっていることが浮き彫りにされた、といえよう。
 この現状を放置しておけば、やがて池田の目指す「総体革命」は達成されてしまう。
 それを防ぐためのは、たとえ蟷螂(とうろう)の斧(おの)のように思えようとも、一人一人がしっかりと問題意識を持ち、堂々と声を上げていかねばならぬことを、参加者は肝(きも)に銘(めい)じた。
【慧妙・371号より転載】