アトピー地獄から脱出 健康体へ

大阪府 Y.Tさん 男性

私は生まれつきアレルギー体質で、小さい頃から喘息(ぜんそく)、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎に苦しめられてきました。成人してからは喘息が治り、鼻炎も楽になったのですが、アトピーだけはいっこうに治る気配がなく、ずっと続いていました。  医者から、「アトピーは原因が不明なので、治すのは難しい。一生うまくつきあいながら、治療を続けなければならない」と言われ、ステロイドという塗り薬を処方されました。  これを患部に塗ると、翌日にはきれいな肌になり、一見、治ったかのように見えます。ところが、しばらく経つと、また同じ箇所が悪くなり、ステロイドを塗らなければなりません。それを繰り返していくうちに、最後には薬が効かなくなり、リバウンドと呼ばれる症状に襲われることになります。
  そうなると悪化の一途をたどって、薬を塗っても効かないばかりか、着ている服が濡れるほど分泌液が染み出たり、顔や首が赤黒く腫(は)れ上がったりします。自律神経にも悪影響を与えるため、ひどい人になると、暑さ寒さが正常に感じられなくなったり、果ては脳にまで影響を及ぼして、うつ状態になり、自殺してしまうケースまであるのです。 私は、そんな薬とは夢にも思わず、せっせとステロイドを塗っていきました。

猛烈な痒み・痛み・爛れ 逃げ場のない苦しみに―  

そのような中、平成十一年、会社の同僚であるKさんより折伏を受けました。疑って反対してしまったのですが、そんな私に、折伏を受けて間もなく、異常が起きたのです。ステロイドを塗っても全く効かなくなり、リバウンドの症状が現われたのです。それからは一気に悪くなっていく自分の体に、「仏法に背いてきた罰なのかもしれない」と思い始め、ようやく信心することができました。
  しかし、入信したからといって、手品のように、すぐさま病気が治るというものではありません。その後も、皮膚の症状は悪化していきました。
  顔と首は赤黒くなり、手足の皮膚はじゅくじゅくと爛(ただ)れ、汁が出ました。 皮膚が割れて衣服に血がつくので、体中に包帯を巻いて仕事に行く状況でした。傷口が乾燥すると、かさぶたのように皮がボロボロと剥(は)がれ、家中に剥がれた皮がちらばりました。
  猛烈な痒(かゆ)みと痛みが全身を襲い、体の奥底から突き上げてくる苦痛に、昼夜を問わず苛(さいな)まれました。
  どうすることもできず、どこに逃げることもできず、ただただ苦痛に耐えて、和(やわ)らぐのを待つしかありません。 私は、必死で勤行・唱題を続け、会合にも参加して「この苦痛から逃れられますように。良い治療法に巡り会えますように」と、真剣に御祈念していきました。

ある日、良い治療法を求めて、インターネットで調べていくと、アトピー性皮膚炎の治療法には、漢方を使う場合と、免疫抑制剤を使う場合の二種類があることがわかりました。その時の私は、苦痛のため、まともな判断もできない精神状態だったのですが、漢方の治療を選ぶことにしました。
  後でわかったことですが、もう一方の免疫抑制剤を使う治療は、今まで以上に副作用が強烈で、もし、そちらの治療法を選んでいれば、さらなる地獄を味わうところだったのです。しかし、かかりつけの医者に聞きますと、ほとんどの人がそのパターンに行く、ということでした。 後でこの事実を知り、正しい方向に導かれたことを知った私は、本当に御本尊様のお力はすごい、と確信しました。

ステロイドから漢方に変えた後、比較的症状の軽かった顔にまでリバウンドが現われてきました。まぶたが腫れ上がってひどい顔になり、人前に出るのも辛くなってしまいました。
  他人が自分のことを嫌っているように感じて、うつ状態に陥り、私のことを心配してくれる妙観講の先輩・同志に対しても逆恨みをしたりと、ひどい状態でした。
  そのような中で、総本山に参詣させていただいたのですが、その時、御開扉で不思議なことが起こりました。
  大御本尊様を拝して唱題をしていると、自分が本当に恥ずかしいことをしている、という気持ちが湧き起こり、いつの間にか涙を流して懺悔(ざんげ)をしていたのです。 そして、御開扉が終わった時、それまでのうつ状態が、まるで嘘のように気持ちが晴れわたり、「この最悪の状態は一時の苦しみだ。必ず良くなるのだ」という確信が湧いてきたのです。

この気持ちは今も薄れることなく続いていますが、治療を続けていく上で、欠くことのできない素晴らしいものでした。
  というのも、せっかく良い治療法に巡り会えても、なかなか治りが目に見えて現われないために、途中で治療を止めてしまう人が多いのだそうです。
  ところが私は、この確信のおかげで、たとえ一時、症状が悪くなるようなことがあっても気に病むことなく、迷わずに治療を続けることができたのです。
  さらに、リバウンドの期間というのは、私のようにステロイドを多用していた者ほど長引くため、働けなくなったり、家に閉じこもったりするケースも多いのですが、私の場合はわずか二ヶ月で症状が急に落ち着いて、仕事に支障をきたすこともなく済んだのでした。

魔の所為はねのけ 疑いを捨てて祈り抜く

それからしばらくの間、皮膚の症状も落ち着いた日々が続きました。
  そのような状況の昨年十一月、支区で学会員を折伏するために淡路島に行くことになりました。
  臆病な心から、なかなか折伏ができない自分でしたが、少しでもご奉公させていただきたいと思い、先輩方と共に参加させていただきました。
  その直後のことです。またも、症状が悪化してしまったのです。手足を動かすのさえ辛い毎日の中、御本尊様に向かって唱題し、「大御本尊様、どうかこの苦しみを一刻も早く取り除いてください。何としても仕事だけは続けさせてください」と、これ以上ないくらい真剣に御祈念しました。
  魔の所為か、唱題をしている間、体中が無性(むしょう)に痒くなり、本当に苦しかったのですが、それでも唱題を続けていくと、一時間が経つ頃には、体の毒が絞り出されたかのように、苦痛が和(やわ)らいでいることに気が付きました。
 そして、こんな時だからこそ、大御本尊様にお目通りさせていただきたいと思い、総本山にも参詣していきました。すると、帰ってくると、また症状が和らいでいるのです。

確実に快方に向かっている現実に、本当に「ありがたい」という思いが込み上げ、きちんと信心していけば必ず治るのだ、との確信を、さらに強めることができました。「めげずに治療していこう」という意欲も、心の底から、強く強く湧き上がってきました。
  それからは毎週医者に通い、きちんと薬を飲み、元朝勤行、初登山にと参詣させていただきました。すると、普通なら四ヶ月から六ヶ月かかるところ、発症からわずかひと月で、ほぼ症状が落ち着き、普通に生活が送れるまでに回復してしまいました。 担当医も「早く治ったね」と驚き、治療上の体験文を書いてほしい、と言ってきました。
  本当に御本尊様に巡り会えたからこそ、乗り越えてくることができたのだと思います。  
  今日まで、猊下様を仰ぎ、小川御住職の御指導のもとに、講頭はじめ先輩方に導かれて、勤行・唱題、会合参加、総本山参詣、少しずつですが折伏も実践させていただきました。その中で積ませていただいた功徳によって救っていただいたのだと確信しております。この妙観講で信心できることが、ありがたくてなりません。
  それにしても、ステロイドの副作用でさえ、それを消して健康な状態になるまでには本当に長い時間がかかるのですから、ましてや自分が過去遠々劫(おんのんごう)から犯してきた謗法の罪は、どれほど重く深いことでしょうか。それを消し果てるために、本当に一生懸命に信心していかなければならないのだ、としみじみ思います。 この思いを忘れることなく、これからも、よりいっそう信心に励んでまいります。

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